ハワイ大好きおじさんの〈路地裏雑貨店〉

『ハワイ大好きおじさんのアロハ!最後のわがままひとり旅』(北嶋茂)その後

 当店、最初は、「ハワイ路地裏探検隊」と称して、ハワイものを中心に並べていたのですが、仕入れに困り果て、菓子類や戯れ言、ボヤキや小言なども並べるようになりました。新品、中古品、珍品、パチモン、バッタもん・・・いろいろ取りそろえてございます。

マカハ・ビーチ〈出発前5〉

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昔のマカハ・ビーチ


  新しいトレイルに行かないとすると……今まで行ったことのある、ふたつのトレイルが思い浮かんだ。ひとつは、マカプー・トレイル、もうひとつは、カイヴァリッジ・トレイルだ。ここさえ押さえておけば、完璧というトレイルだと思っている。そこにダイヤモンドヘッドを加えてもいいのだけれど、それはいつでも行けるので、放っておこう。
 マカプーは、帰りに時間が許せば近くのココヘッドの植物園にも行けるかもしれない。

  さて、自分にとってトレイルって、なんなんだろう。あのハワイの大自然を味わいたくって、行っていたのだけれど、ただ楽しいだけだったのか。もしかしたら、苦痛なのではないか。最近、そんな疑問が浮かんでいた。
 白状すると、楽しくもあり苦痛でもある。行ってみれば、「やっぱり来てよかった」と思えるのだけれど、現地に行くまでのルートやどんな所に入りこんでしまうのだろうという不安は常にある。だから、楽しくもあり苦痛でもあるのだ。
 そんな不安が出るのは、情報が少ないからだ。本もないし、ネットで調べても、ほしい情報が出てこない。そして、バスで行くとなると、それだけでもたいへん。当然のことながら、バスは、入り口の目の前までは連れて行ってくれはしない。

 ココヘッド・トレイルやコロワル・トレイルでの体験は、楽しいだけではなかった。感激と同じくらいの苦痛。ハワイでそこまでやる必要があるのか、という疑問が頭をもたげた。とはいえ、やっておいてよかったなと思うのも事実だから難しい。ひとついえるのは、若いうちはやっておいた方がいいかな、というところか。

 トレイルではないけれど、あれだけ好きだったマカハ・ビーチは、最近、行かなくなってしまった。決して忘れてはいない。いつもハワイに行く時は、必ず思い出す海だ。観光客も目立たず、静かに海を楽しむのには最高なのだけれど、行くのに時間がかかりすぎる。あの往復の時間を違うことに使いたい……そんな普通の考えかたになってしまったのだ。情けないなぁ。しかし、もし行っていないなら、1度は行っておいたほうがいい海だ(あちら方面は、ハワイの複雑な事情も抱えているようだから、それなりの準備や注意が必要だ)。1カ月滞在できたら……また行ってみようっと。