トイレを借りて、店を出ることにした。こんな所でも、トイレのセキュリティは厳しく、前回は、IDを見せろとまでいわれた。こんな所で、なんでIDまで見せなければならないのか、こっちが見せてほしいくらいだった。結局、そのときは、パスポートも持っておらず、入れてはもらえたが、いい気分ではなかった。
今回は、ちょうど出てきた人のあとに入ることができ、そんな問答をする必要がなかったのが幸いだった。ハワイのトイレ、いったいどうなっているんだろう。きっと犯罪の温床なのだろうけれど、しかしねぇ。
11時40分。退店。こんな遠くまで来て、なにも買うものなし。少しでもいいなと思えば買ったのだけれど、それさえなし。最近、そんなことが多い。そろそろこうしたお店ともお別れの時がきたのだろうか。
「なにも買わなくて偉かったね」と自分を褒めてあげたい気持ちと、「ここまでやって来たのに手ぶらかい」という気持ちの両方抱えて店を出た。それでも、「また来るね」と、つぶやいていたらしいとか。