飲茶は値段がわからないのが難点で、一度値段を聞いてみたけれど、3ドル前後だったように覚えている。
すべて食べ終え、会計を頼むと、なんと19.75ドル。どうやらリブが量も多いし、高かったようだ。
あんなもの頼まずに、違うものを頼んだほうがよかったなという反省。できれば、もう一度最初からやり直したいという後悔。さらにできれば、昨日のうちに、作戦を考えて来るべきだったという猛省。反省と後悔の山うずたかし。仕方ない、来るつもりのない衝動食いだったのだ。
さてチップはどうしよう、3ドルってところだろう。1ドル札が足りなかったので、20.75ドル渡し、そのお釣りはもらって、テーブルに3ドルと思っていると、釣り銭が戻ってこない。もしかすると、あれがチップだと思ったのかもしれない。ならばと、差額の2ドルをテーブルに置いて、サヨナラした。
やっと、この店に入りたいという長年の夢が果たせた。たぶん、最初にひとりで旅した頃からの夢だったのではないだろか。できれば店の前で、自分が入った記念写真を撮りたいくらい、記念すべき日だったのだ。そんなことは、お店の人はわかってくれるはずもなく、クールにお見送りしてくれた。
これで、この店の前を通っても、「来たからね」と胸を張って通り過ぎることができる。教訓、「大物の飲茶、頼むべからず」、小さく細かく。そして、飲茶、ひとりで食べるべからず。また来てしまいそうだけれど、とりあえずそういっておこうっと。