レジまで行き、厨房近くにいる女性に、カルビ・プレート、16ドルを注文した。このおばさんは、日本語が少しできるので、助かった。
ここの歴代の女将は、みんな日本語ができた。以前いた、楊貴妃のような(楊貴妃を見たことはないけれど)、美しいおばさんがいないことに気がついた。さらに、その前の、やさしいおばさんも、もう店頭にいない。つまり、美しいおばさん、やさしいおばさんのふたりともいないことになる。やさしいおばさんは、もう20年近く前の人だ。そして、楊貴妃のようなおばさんだって、若いとはいえ、その時代からいた人だ。
お店も、ミラマー・ホテルのほうから、ここに変わってしまったように、店の人も変わってしまった。もしかすると、肉を焼いている人は変わっていないのかもしれないけれど、そこまで確認するわけにはいかない。
経営者が代わったのだろうか。まったく昔の面影はないのだから、新たなお店といってもいいくらいだ。と、ここまでが、新しいお店の感想だけれど、味は前と変わっていない(前回のハワイで味は確認済み)。そこが不思議。代が変わっただけなのか。あるいは、「タレ、変わってませんから」という世界か。
こんなにきれいになってしまった〈味加園〉。昔のミラマーにあった頃が懐かしい。きたないガチャガチャした店だった。そんなお店に入ったのは、当時の知人が入って絶賛だったからだ。そんな情報がなければ決して入るようなお店ではなかった(見た目です)。なくなっていないだけいいのだけれど、こう変わってしまうと、はてさてどうなんでしょう。昔のお店の写真がないのが残念だ。
そういえば、近くにあった〈Fatty's Chinese Kitchen〉も、味はともかく懐かしい。