以前にも書きましたが、ハワイ旅行の計画を立てているうちは楽しくってしかたないのですが、ホテルやエアも決まり、さあ行くぞという段になると、なぜか毎回行きたくなくなります。
これはもう偏屈な自分の性格だから仕方ないのだと諦めているのですが、先般、私の大好きな玉村豊男さんの本を読んでいたら、こんな文章が出ていました。
「忙しいときも、忙しくないときも、旅に出るのはそれだけで面倒なことである。それがどんな旅であれ、しばし日常から離れることのできる機会があるというのはうれしいもので、だから誰もが何日も前から準備をして出発を待つのだが、さて、いざこれから、となると、旅先での煩わしい手配や手続き、どんなトラブルが起こるかわからない不安など、旅によって生じるであろうさまざまなストレスが思い起こされて、ちょっと尻込みしたい気分になるのは決して珍しいことではないだろう」(『旅の流儀』玉村豊男 中央公論社刊)。
あの玉村さんでさえそうなんですから、私は変な人ではないのです。ただ小心なだけ。