13時35分
トイレのあとは、すぐ近くの〈グッドウィル〉。ここは、わりと品数の多い、良い〈グッドウィル〉に分類している。荒らされていないとでもいったらいいのだろうか、僕には穴場的存在だ。
さっそく店内をくまなく見て歩く。そして、店内数周巡りの結果、なにもございませんでしたということなった。こういうことはよくあることだから……。しかし、不作が続く。
以前に比べると、ただ安いからということで手を出さなくなっているのは確かだ。厳選して購入を決定している。それは、安いからあれもこれもとやっていると、とんでもない量になってしまうという反省からだった。Tシャツは、一生かかっても着きれないと、家族から叱られている。最後は、棺桶に入れてもらうことにしているから、きっとよく燃えることだろう。好きなものに包まれて、きっと幸せに違いないだろうけれど、そのとき、幸せって思えるのかどうか、わからない。
そんなことで、なにもなくて残念だったけれど、「ああ、よかったな」という気持ちも強かった。となると、なにしに来たんだということになり、これは、なんといって言い訳をしたらよいのか、わかりません。
14時退店
「さあ、食事だ」と、いきたいところだけれど、まだ〈キラニ・ベーカリー〉問題が残っていた。張り切って来たのに、白状すると、あの店構えを思うと気が重い。誰にもいってないから、やめちゃってもいいか。