もらった待ち番号のトランプは、クラブの5。相変わらず、トランプを渡してくれる。よくこんな方法を考えたものだ。
昔、初めてこの店に来た時、通りから店内を見ると、トランプのカードがテーブルに置いてあるのが見えた。「へ~、こんな所でも、アメリカ人はトランプをやるんだ。好きなんだなぁ」と、簡単に納得してしまった。1枚しか置いてなかったのに、まったく疑問なんか浮かばなかったのが恐ろしい。早合点、大好きなんですね。
もらったトランプを握りしめ、空いている窓側のテーブルに着席。前の人たちのカードの番号を呼ばれる度に、不安がよぎる。早すぎて、なんていってるのかわからないのだ。舌を巻いた下手な英語は、こんなものでさえ僕には聞き取れない。ということで、「前に並んでいた人の次が僕」方式を採用することにした。もし順番が狂ったらアウトだ。
前の人が呼ばれ、次は自分の番だと身構える。そして、僕の番号が呼ばれた。やはり聞き取れるものではなかった。順番が狂っていませんようにと祈りながらカウンターに行き、無事ゲット。もっとわかり易い英語を話せよと、いってやりたいけれど・・・。