ある程度の年代の人なら知っている(またこれで恐縮ですが)、『ジャパニーズ・ビーチプレス』。残念ながら、2006年に廃刊になってしまったフリー・ペーパーです。
当時、ハワイで日本語で読めるしっかりしたフリー・ペーパーは、これしかないといえる存在でした。ハワイに着いたら、まずこれを手に入れることから始まったといっても過言ではありません。お土産に、これを添えてあげると、ハワイ病の人たちは狂喜乱舞。地面を叩いて喜んだものです(ちとオーバーかも)。もちろん、私も。「チョコもほしいけど、これもね」という存在でした。
観光ガイドから生活情報まで、ありとあらゆるガイドが載っていました。なかでも、チェンバース・厚子さんによる、辛口の記事は、これがフリー・ペーパーかと思えるほど、冴えたものでした。
もう時効だと思いますので書いてしまうと、実は、怖い物知らずだった(過去形)私は、2回オフィスを訪ねたことがあります。忙しいはずなのに、チェンバース・厚子さんはアポなしの私に快く応対してくれました。
おじゃましたのは、ちゃんと理由があって(「ちゃんと」ですからね)、あることでお世話になり、そのお礼を述べるためでした。もちろん、それを口実にチェンバース・厚子さんに会いに行ったのは、いうまでもありません。思っていた通りの素敵な人でした。
廃刊は、ある日突然だったとか。そのお知らせすらできなかったという、アメリカ流のすごい話です。まだあんな新聞があったらなぁ~。
追:顔写真が出ているサイトがありました。ちょっと古いですが、懐かしいお顔です。感謝。https://ameblo.jp/herbohtajr/entry-11385233756.html