ビールを軽く飲んでから、さあ、初めての〈88スーパー・M〉のプレートの出番だ。味は、どうだろうかと楽しみだった。もっとも、安いから、心配でもあった。
プレートは、ずっしり重い。この重量感の第一印象が大切だ。重いは、良心的、おいしいに違いない、に発展していく。逆に、軽いは、不誠実だ、まずいに違いない、となっていく。まっ、時々、重いがまずいというケースもあり、その場合は、その重さほどひどく打ちのめされてしまいます。どうか、そんなことになりませんようにと祈りながら蓋を開ける。
開けると、重いだけあって、すごいボリュームだ。たぶん〈味加園〉より多いかも。まずは、これだけで好感を持てる。
そして、いよいよお味。当然、最初に肉に手が伸びる。口に入れると、まず舌が「おいしい味」だと報告してきた。次に、歯が「柔らかい」とご注進。そして、口全体が大忙しとなり、「こりゃうまいっ!」という結論になった。
よく見れば、肉は、2種類の味が入っていた。これはどういうことなのか、よくわからないけど、両方おいしい。おかずも、それなりにまずくない。ということで、次回もこれはあり、という結論に。もしかしたら、〈味加園〉を卒業できるかも……と思えるほど、うまかった。
ところで、夜食べても「プレート・ランチ」というのは、いかがなものか・・・「プレート・ディナー」のほうが正しいのではないかと思うときもあった。しかし、プレートに「ディナー」を冠するのは気恥ずかしいようで、本人も「『ランチ』くらいが似合ってますんで」といっている(ような気がする)。