昔は、〈味加園〉のカルビ・プレートも、10ドルほどえで食べられたのだけれど、もはや高級プレートになってしまった。その味があるだけでもありがたいのだけれど、店名は同じでも場所が変わり、店主の顔も見えない。はたして、これは昔と同じ〈味加園〉といえるのだろうか、と思えなくもない。ワイキキにあって便利なのだけれど、なんかしっくりしないのだ。
もしかしたら、味とともに、インターナショナル・マーケットの奥にあった、あの狭くてガチャガチャしたお店の雰囲気が好きだったのかもしれない。そして、そこにいた人達も。あそこには、沢山の思い出が詰まっていたのだ。新しい店には、人をはじめ、そんなものがなにもなくなってしまった。
新しい店に、新たな思い出を塗りつけていかなくてはいけないのだけれど、こちらの都合としては、そんなに時間をかけてもいられない。
美しい夜景を見ながら、無事に夕食を終えた。初めての食べ物には、この「無事に」が賛辞となる。それにしてもうまかった、今夜の〈88 スーパー・M〉のプレート・ランチ。