6時
起床。気合いの入った時刻に起きることができた。とはいえ、これが最後の日だという無念さ。いや、最後の日だから、こんな時間に起きられたのかも。
ついに、最後の日がやってきてしまったのだ。「フー」と息を吐きながら(いわゆる、ため息ですね)ベッドから降り、外はどうなっているのだろうと窓を広く開ける。まだ暗いけれど、世の中は動きだしている。それを見ていると、自分もこうしてはいられないと気が急いてくる。
昨日のテレビの天気予報では、雷マークがついた「ストーム」となっていたのが気になっていた。ストームって、どういう状態のことだろうか。単純に暴風雨ってことだとたいへんだ。外は、決してそんな様子ではないけれど、雲は多そうだ。こうなれば、現実重視の自己流天気予想でいきましょう。
外は、みるみるうちに明るくなっていく。そして5分後には、ついに完全に明るいといえるほどになった。いつものギーギー、ガタンガタンという懐かしい音が聞こえてくる。ゴミの収集車だ。元気に働いている。そんな姿は、「さて、こちらも元気に最後の日をつかうとするか」と思わせてくれる。