11時20分
カハラ・モールのバス停。
すでにバス停には、8人のバス待ちの先輩がいた。8人いるということは、発車したばかりではないということだと判断した。
バス待ちのひとりは、その姿から日本人女性のようだ。バス停の席が空いているのに、座らずに立っている。そして、バスが来る方向をしきりに見つめている。落ち着かないその姿から、なにか不安があるのだろうなと思われた。バスでわからないことがあるのかもしれない。
困っているなら、同じ日本人の僕に聞いてくればいいのになぁと思っていたら、アヤシイ人を避けて、白人の女性の所に行ってしまった。尋ねられた白人女性は、スマホを出して、そこに話せと示している。翻訳機能、そんな手があったっけ。
すぐにスマホを出せるということは、普段から使い慣れているということなのだろう。自分のスマホの翻訳機能は、いまだに使ったことがない。こんなときに、ササッと使いこなせるのかどうか、完璧にあやしいと思われる。
しばらくすると、翻訳機能はちゃんと働いてくれたようで、問題は解決の様子。よかった、よかった。
(さてと、あとで、妻を相手にスマホの翻訳機能を試しておこうっと! たぶん、相手にしてくれないと思うけど)