7時40分
集合場所のホリデイイン・エクスプレスに。改装でロビーが広くなり、左右がよく見渡せる。これなら、どこから送迎バスがやってきても大丈夫だ。空いているソファーに腰を下ろす。
いつもながら、ちゃんと送迎車が来てくれるのか不安だ。もし、来なかったら、どうしようと思うだけで、落ち着かなくなってくる。とはいえ、日本のH社の信頼度は高い。。
定刻になっても送迎車が来ない。さらに不安になる。ハーフマラソンの影響だろうか。最悪、タクシーか、などと考え始める。
8時2分
7分遅れで、送迎車到着。またデッカイ、リムジンだ。
リムジンには、すでにひと組の夫婦が乗っていた。先人にご挨拶して乗りこむ。明るい夫婦だ。あとから、ロビーで同じよにソワソワしていた夫婦が乗り込んできた。
みんなリムジンは初めてだったようで、一様に驚いていた。僕も最初は驚いたり、喜んだりだったけれど、今や、リムジンは大嫌いだ。それは、リムジンのシートが、皆が顔を合わせるような丸い配置だからだ。それは、まるで会議をしているみたい。帰り道は、ボーっと外の景色を見ていたいのだけれど、この状態だとそうもいかなくなる。性格上、ムリにしゃべって座を盛りあげようとしてしまうのだ。今回も同じことをした。
窓から小さなバイクを裸足で乗っている女性が見えた。当然、止まる時には、素足で道路に足をつく。その足の裏を見ると、真っ黒。いったいどうして裸足でバイクに乗れるのだろう。変なヤツだけど、その自由さ、うらやましくもある。
8時25分
空港に到着。30分もかからない。
一緒に乗ってきた夫婦が降りると、最初から乗っていた夫婦と短時間ながら話がはずんだ。
ダンナから、「観光ですか、ビジネスですか」という問いかけ。「ビジネスのような観光ですね」という謎解きのような応えをしてしまう。旅のメモを取っていると、ビジネスのような気がしてくることがあるのだ。
さらに、「ハーフマラソンは知ってましたか」と聞かれる。「昨日、知りました」と応えると、「なにか大会にでも出られたのかと思いました」と。「そんなハードなことは・・・」と応えながら、なんでそんなことを聞かれるのか不思議だった。さほど焼けているわけでもないし、スポーツマン風でもないはずだ。思い当たるのは、貧相ということぐらいだけれど、これはスポーツマンに失礼か。
こんな人達と、ワイキキで出会えれば、きっと楽しいことだろう。でも、ワイキキでは、みんな忙しい。