10時20分
登場開始。ヒコーキは、767-300。
僕の席は、なんと、おガキ様のうしろだった。よく見れば、ガキ様がうじゃうじゃいる。ああ、まるで天国のようだ。
もちろん、小さな赤ちゃんを連れた夫婦もいる。騒いでいるのは赤ちゃんだけでなく、そのお母さんもそれに負けず劣らずの人だった。当然、その夫は、その夫らしい人物ということになり、世の中はうまくできているものだ。よくあるハワイ路線らしい風景に感激の涙。
10時50分
ヒコーキ、ズルズルと動きだす。
窓の外を見ると、ダイヤモンドヘッドとワイキキ方面の街並みが見えた。あそこで毎日ゴチャゴチャやっていた。楽しかったこと、わけがわからなかったこと、焦り、驚き、疲れ……。
離れることの寂しさに、無事に帰ることができる安堵感が混ざって、気持ちゴチャゴチャ。こうなると、もうわけがわからないハチャメチャの錯乱状態。
11時5分
ヒコーキ、ちゃんと飛び上がる。今回も、滑走の途中で故障して、出発できずといかなかったのが残念だ。安全に引き返すなんてのでもいいけど、それもダメ。
さ~て、次はどんな文句をいいながらハワイに来ようか。「ホテル代が高すぎる」、「食事代も高すぎる」・・・それに、「楽しすぎる」、なんてのはどうでしょうかね。