〈コーヒー・トーク〉。コーヒーを持って、さてどこに座ろうかと回りを見回す。
レジに向かって右側は、窓に囲まれ居心地がよさそうだけれど、いつも混んでいて座ったことがない。今回も同じだ。
左側は、トイレ側となり、比較的空いている。その窓側の席が空いていたので、そこに陣取る。道路側がよく見える。景色がいいことは、幸せに通じる。
コーヒーは、2.5ドル。安心価格だ。それに、カップはでっかくて、普通の2倍はあるだろう。お味は、最近流行の濃い系ではなく、アメリカン。なんだかほっとする味である。
やっとコーヒーにありつけた。コーヒーが飲みたかったのだ。「おいしいなぁ~」と小声で囁く。それほど、うまかった。これは、ここのコーヒーだからというより、コーヒーというものへの賛辞。
コーヒーを飲みながら、旅のメモを取る。これがなかなかできなくなっている。以前は、もっとこまめに記入していたのだけれど、だんだん無精を決め込んでいる。メモを取ることは、楽しくもあり、面倒でもある。解放されたいような、されたくないような。こんなことから足を洗うはずだったのだけど、結局やっている。