ハワイの朝の散歩道、アラワイ運河沿い。夜は危険といわれていますが、朝はいたって「のんびりムード」です。
運河は決してきれいな水質ではありませんが、目の前のダイヤモンドヘッドに向かって歩くひとときは、私にとっての至福のひととき。頭のなかは、カラッポか、「今日はなにを食べようか」ということぐらい。つまり、ボォッとできるのです。
運河には、一カ所だけ山のほうに開いた河口があります。緑に覆われた幻想的な河口の姿は、「この奥は、どうなっているんだろう」とワクワクさせるものなのですが、あるとき、河口先のデイト通りの橋から見たら、そんな幻想は吹き飛んでいきました。汚かったのです。ワイキキ周辺にジャングルのような姿があるわけがないのですが、私には、そんな幻想をいだかせる河口だったので、見なければよかったと思ったくらいです。
で、今頃、「さて、この川の源流は」と地図を見ていくと、マノアの先、ホノルル・ウォーターシェド森林保護区をはじめとする、いくつもの川が重なりあったもののようです。
ハワイ州のHPによれば、「大雨ともなれば山から流れる川は増水し濁流が流れます。その土色の水をアラワイ運河は受け止め、ワイキキの海に流れ込まないようにしてくれています」とありますから、運河は浄水器のような存在のようです。
浄水器の横を歩くというと、ちょっと興ざめですが、たぶんそんなことは忘れて歩くに違いありません。ええ、大好きなんですね。