12時35分
〈セーバーズ〉前のバス停で下車。だいぶこの辺にも明るくなってきたので、目標のバス停でなんとか降りることができるようになった。「オッホン」といいたところだけれど、また同じように降りられるか、自信はない。
〈セーバーズ〉も、知る人ぞ知る中古を扱うお店である。ここはまるでデパートのように、あらゆるものが揃っている。「デパートとまでいうか」と、笑われそうだけれど。
脇目も振らず〈セーバーズ〉。最初は緊張して入ったこのお店。今では我が家に帰ってきたような安心感さえある。ここも前と変わらない品物の配置だ。さっそくTシャツを見て回る。そして、帽子、パンツ(さすがに下着じゃないですぜ! 下着の上につけるブツ)、バッグといつもの周回コースに入る。
しかし、2周したけれど、手にはなにもなかった。ほしいものが見つからないのだ。こういうこともあるさ、と思っても、ハワイの貴重な時間が、またムダになってしまったと思わないわけにはいかない。
せっかくハワイに来たのに、初日からこんなことをしていていいのか。青い空、青い海は、どこに行ってしまったのだろう、という焦り。ちょっとマイナーすぎるのではないか、という反省。それは、自己嫌悪にも繋がっていき、ため息が出る。