クヒオ通りでバスを降り、〈丸亀製麺〉(以下〈丸亀〉)を目印に進む。夜も行列の〈丸亀〉。いい目印なのだけれど、なんでこんなに混むのだろう。めずらしさか、味か、安さか、そのすべてか。もはや、うどんは世界に羽ばたいているという姿なのだろうか。
日本では、大好きな〈丸亀〉さんだけれど、「ワイキキで、うどん」って不思議な光景に見えてしかたない。
その大行列の先の角を左に曲がると、〈味加園〉だ……けれど……、ビックリ。
ビックリしたのは、夜の〈味加園〉は〈丸亀〉ほどではないけれど、店の外までお客があふれていたのだ。カルビ・プレートが遠のいていきそうな景色だった。遠のいていってしまうと、今夜はなにを食べればいいのだろう、という大問題が発生してしまう。最悪、「ABCストア」のサンドイッチなんてことになる。そうならないようにするには、突入して、持ち帰りの談判をするしかない。
居並ぶ人を横目に店内に入り、忙しく立ち回るおにいさんを、なんとかつかまえて、持ち帰りのプレートができないか聞いてみた。すると、レジのほうまでおいでと許可が出た。これで、今宵の食事は大丈夫そうだ。ホッ!