また来た道を戻って、バス停に向かう。楽しくない歩行の始まりだ。山を下りる途中、ワイキキ方面へ行くバスが走って行くのが見えた。次のバスが来るまでにバス停に着きたい一心で歩く。
早く終わりますようにと願いながら、ただただ目的地に向かう道は、つまらない。「ここもハワイ」といい聞かせながら歩くカラニアナオレ通り。帰り道は、苦痛だ。
やっとゴルフ場近くまで来たけれど、次のバスが僕を追い抜いて行くことはなかった。うまくいけば次のバスに乗れそうだ。そう思うと、ゴルフ場でトイレなんか借りているのが不安で、そのままバス停に向かった。炎天下、屋根もない、ポツンとバス停の表示だけがあるバス停だ。なんだか、ここに立っているの、とっても嫌だなぁ、と思わせてくれるバス停だ。そんな、楽しさゼロのバス停。ここもハワイ。