3匹の子豚、ではなくって3匹の小熊のお話です。
いい歳して熊のお人形でもないのですが、自分の部屋に飾られている人形です。「キモイ」といわれそうですが、これには深いわけがありまして、すべての熊は、私が着ていたアロハ・シャツの生地でできており、妻が作ったもの。これを見て、「深く反省しろよ」という戒めが込められた熊3なのです。
ハワイに行くと、どうしても気になるアロハ・シャツ。ハワイで試着して、いいなと思えても、日本に帰ってから着てみると、なぜか似合わないのです。似合わないのは自分のせいではなく、光線のせいだと思っているんですが、そのへんのことはともかくとして、似合わなければ着ないことになり、生地は、妻のパッチワーク用の素材となるのが常でした。胸を張れるわけではありませんが、うまくリサイクルされていたのです。
そしてまた、ハワイに行って、懲りもせず、生地の柄や色に惹きつけられて買ってしまう。で、また着てしばらくすると我に返り、妻のパッチワークの生地となる。これの繰り返しの人生でした(なんだか犯罪者の弁のようですが)。
で、今、見事に1枚も残っていません。最後のアロハは、写真の白い熊のヤツでした。つまり、以上のような事柄を、「よく覚えておけよ」という妻の戒めが込められた熊3たちというわけです。
今考えると、よく着ていたなと思えるような、ド派手なものもいくつかありました。近所の人はどう思っていたのか、などと思うと、ベッドの上でのたうち回りたくなるらしいですよ。アロハがコワイ。なんだか人のほうを見て笑っているように見える熊3がコワイ。