便利な立地にあり、44階の高層ホテル、ホブロン。「それでも、安い」というのが不思議なのですが、それなりってことでもあったのです。
そのひとつが、窓を開けられないこと。景色は、写真のように最高なのですが、窓が10センチほどしか開けられません。
ラナイはなくても、窓が開けられればまだしも、開けられないもどかしさ。外の風を感じながら景色を見たい私には、なんともつらいものでした。どうしても、外の空気に触れたいときは、その10センチのあいだに顔を突っ込む方式となりました。
ガラスを通した景色は、いくら美しくても、額縁の絵のような有様で、なんだか現実感のないものに映りました。そして、もうひとつの問題点。壁が薄いこと。隣の声がハッキリ聞こえてくるのです。それこそ、いろんな種類の声が聞こえてきました。
ホブロンは、2004年に改装されてコンドになりましたが、はたしてあの壁はどうなったのでしょう。
いろいろ悪口も書きましたが、若くて、ホテルは寝るだけでいいという人には、最高のホテルだったのかもしれません。なんといっても、税込み40ドルだったのですから。
「少しでも安く泊まって、そのぶん、ハワイをいっぱい楽しむんだ」と意気込んでいた昔が懐かしくもあります。