ハワイ大好きおじさんの〈路地裏雑貨店〉

『ハワイ大好きおじさんのアロハ!最後のわがままひとり旅』(北嶋茂)その後

 当店、最初は、「ハワイ路地裏探検隊」と称して、ハワイものを中心に並べていたのですが、仕入れに困り果て、菓子類や戯れ言、ボヤキや小言なども並べるようになりました。新品、中古品、珍品、パチモン、バッタもん・・・いろいろ取りそろえてございます。

1カ月滞在が夢だった〈出発前2〉

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アラワイ運河




  「行ってみるか」となったら、計画を立てる必要がある。さて、今回は、どうするかとパソコンに向かって思案開始。
 まずは、滞在日数だ。いつもだったら仕事の合間に1週間前後が限界だった。知り合いが1カ月もハワイに行くなんて聞くと、いつも激しくのたうち回るほど羨ましく思っていた。それが、今やいくらでも時間がある。いよいよ「夢の1カ月!」、と思いきや、実はそうでもなかった。

 「1カ月は」は、これはこれで困ったことになる。まず「1カ月もいて、なにすんだ」問題が浮かんだ。あれもこれもとやれることが出てくる。あそこの山を駆け上がり、もっと奥地まで踏み込む。それを1カ月続ける。そんな日々を想像すると、楽しいというより、それって疲れちゃうな、と思えた。あれまあ、どうしたことだろう。
 かといって、適度にホテル暮らしを楽しむなんてのは性分に合わない。ホテルにずっといて、ラナイで読書三昧。それに飽きたら、海辺で太陽三昧。三昧だらけだ。それもよさそうだけれど、3日が限度かと思われた。がんばって、5日間はできるかも。あとの26日をどう過ごすか。
 極端なことばかり書いてきたけれど、適度に運動、適度に読書、ついでに買い物の日々を過ごすのが理想だ。そんな日々の計画を1カ月立てるのは、それはそれで大変そうに思えた。ならばいっそのこと計画なし。出たとこ勝負の毎日。これもわるくはないのかもしれない。ならば1カ月といくか。

 しかしさらに、もっとデッカイ大問題が立ちはだかっていた。1カ月もいたらの宿泊費問題。詳しく調べてないけれど、安いアコモでも、1カ月の宿泊費は、1500~2000ドルはかかるだろう。これだけで、1ドル110円として、20万円前後。1日の食費30ドルとして1000ドル。土産等に500ドル。合計3500ドル(これから記載される価格は、すべて当時のもの)。
 買い物好きの自分としては、最低4000ドルとして、約45万円。きっと軽くそれ以上になるだろう。それに忘れてはいけないエア料金。
 はて、そこまでかけるのは、いかがなものか。いいなぁ、と思っているうちが華で、現実的に考えると、そう簡単じゃない。これが語学留学とかいうなら、また違う価値があるのだろうけれど、100%純粋な、混じりっけのない観光となると、いくら「夢の……」といっても、尻込みしてしまう。ならば、その金額で2~3回行ったほうがいいなとも思えてくる。

 〈何日滞在すれば満足か〉
 1カ月間の滞在は、あっさり放棄。宝くじでも当たったらということになった。ならば、何日がいいのか。こうなると仕事での制約があった頃が懐かしい。あれはあれで、区切りができてよかったのだ。だから、仕事を持ちながらハワイに行ける人は、ありがたく思わくてはいけないのかも。

 何日にするか問題で頭を抱えることになった。1カ月はないといっても、じゃあ、2週間なのか、10日間なのか、1週間なのか。根拠がないのだから決まらない。根拠……それを見つけるために、どこへ行きたいのかを明確にすることにした。エクセルに行きたい場所、食べたい店を入れてみる。え~と、行きたい場所は……。

 

  今後、現地に到着するまでの記事に掲載されている写真は、2016年当時のものを中心に掲載していきます。