機内で飲み物をもらいながら、だんだん機内生活に順応していく。そして機内食の登場。なにかと非難されることが多い機内食だけれど、このちまちましたお盆の上に乗っているもの、すべて好きだ。それは、まるで会席料理、小学校の給食。驚きや落胆、いろんなものが詰まっている。そんな食事が大好きだ。とはいえ、昔より感激度が低くなっているのも確かかも。歳のせいだろうか。
実は今回、食事を早くすませたかった。眠ることに注力したかったからだ。毎回、睡眠不足でハワイに到着するのだけれど、あの身体のけだるさったら……なんとか眠りたい。眠れる人がうらやましい。
そんな決意のもと、空港に着くまでに軽く食事もしておいた。こんなこと初めてだ。そのため、食べなくてもいいとさえ思えていた。ならば手をつけなくてもいいのだけれど、そこがその、いやしいというか、なんというか。どうしても手をつけたいと思ってしまう魅力が、このプレートの上に乗っている。いつもなら完食なのだけれど、今回は半分も食べずに残すこととなった。早く眠りにつきたい。
だいたいこんな時間に夕食なんか食いたくないのだ。日本にいたらもっと早く食べているのだ。だから、機内に入る前に、搭乗口近辺で食べさせてもらえないだろうか。いや、いっそなくってもいい。で、少しでも早く眠ることに集中させてもらいたい、と思うのだけれど……。
文句ばかりタラタラいってしまったけれど、JALの機内食は、以前に比べ格段によくなっている。見た目もきれいだし、味もいい。で、ここまで書いてきて、じゃあなにを食べたの? ということになるのだけれど、実は、なにを食べたか覚えていないのですね。いつもなら写真を撮って記憶をカバーしているのだけれど、今回は写真がないのです。この時の感想だけ、「きれいだし、おいしい」とメモしてあるので、そうお伝えしています。
食事も終わり、映画も見ずにすぐに寝る寝るモードに入った。眠れそうにないけれど、がんばってみた。なんとか眠ろうとした。そして、これほどがんばって、今回は、眠れたのか、眠れなかったのか……、よくわからない。眠ったような、眠らなかったような、ああ、いったいどっちなんだいっ!