前回からの続きです。
「ハワイに最初に行った日本人は誰だろう?」と調べていて、驚いたのは、捕鯨船に助けられたわけでなく、自力でというか、他力でというか、気がついたらハワイに漂着していたという船もあることです。これは、東日本大震災の際の漂流物が、ハワイの海岸に流れ着いているというニュースを思い起こします。
こんな話を知ると、不埒な私など、「なるほど、そんな手もあったか」と思ってしまいます。太平洋をフラフラ漂流していれば、タダでハワイに行けるかもしれないのです。命がけで、機内食も出ませんし、漂流期間でハワイ代を稼いだほうがいいかもしれませんが。
ちなみに、『江戸時代 ハワイ漂流記』(高山純著・三一書房)によれば、不確かながら、1778年から1880年の間に、ほかの漂着が2回はあったという説と、1778年よりも前に漂着があっても不思議ではないという説もあるようです。こうなると、いったい誰が最初にハワイに行ったんだ~い? ということに。