9時30分
バス停。空は、雲は多いけれど晴れ間もあるという、晴れと言い切れないあやしい天気だ。もどかしい。
いつもは待っている人が少ないバス停なのに、今回はお友達が多い。行き先は違うとはいえ、なんだか心強さを感じる。離れた所には、日本人の女の子達もいる。空港からバスを使う人が増えたのだろうか。頼もしくなったものだ。
しばらくすると、坊主頭の日本人のおじさんがやって来て、やたらと写真を撮りだした。こんな所で写真を撮るなんて、自分以外にはいなかったはずなのに、同じ種族なのだろうか、驚きだ。
おじさんは、写真を撮ったあともそのままいるので、バスを待つ仲間のようだ。彼の近くにいる日本人の女の子に、「これが10セントですか」なんて話しかけている。なぜか、「そうきたかっ!」と思うと同時に、次回使いたいとも思えた。
定刻になってもバスは来ない。最近、時刻に正確だと思っていたのに、どうやらまたいつものようにさぼっているようだ。あんな大きな図体で、どこでさぼっているのか不思議だけれど、さぼっているのだ。と、思うようにしている。
バスの料金は、この2018年から片道2.50ドルから2.75ドルになっていた。また値上げだ。来る度にバスの料金は、あがっていく。そしてまたシステムが変わっていた。1日パスってのができて、これは5.50ドルだ。往復料金を先に払えば、1日乗り放題ということになり、これならもう1日パスを買う以外の道はないと思える料金設定だ。
その代わり、あのトランスファーがなくなった。4日間有効のパスもなくなったから、これで買うかどうかで悩む必要がなくなった。なくなって、よかったなと思えた。