バスがカパフル通りからクヒオ通りに入ると、車内も車外も、のんびりムードは一掃される。
そんなバス停のひとつから、日本人のおばさんふたりが乗ってきた。40~50歳台だろうか。バスに乗ると、なにやら運転手の前で固まっている。どうしたのかと思って見ていると、どうやらバスの料金を知らないで乗って来たらしい。運転手が片道かどうか聞いている。さらには、25セント硬貨であることを、指を丸くして教えている。そんな勇気のある日本人にも、親切に接してくれるバスの運転手は、心優しい陽気な人が多い。そんな運転手になんど元気をもらったことか。今日も、そんな運転手でよかったなと思える光景だ。
それにしても、バスの乗り方も知らないでハワイにやって来られるとは、いい度胸だなぁ。これから、いったいどんなハワイを過ごすのだろう。しかし、その度胸、うらやましくもあり、少しわけてもらいたいくらいだ。まっ、僕もそれに似たことをしていなくもないのだけれど。