18時50分
あれやこれやの激闘の末、買い物終了。今日はリュックも持ってきたので、帰りは楽だ。「もっと持って帰れるぞ」という気迫があふれていた。
店を出ようとしたら、レジ近くにきれいな空の段ボールがひとつ置いてあるのを見つけた。ほしかった段ボール、目が輝くのがわかった。
帰国時にワインを梱包するのに、段ボールがほしいと思っていたのだ。前回の旅行では、小さな段ボールを日本から持って来たくらいだ。今回は、どこかでもらおうと思っていたのだけれど、そんな機会ってなかなかないとわかり始めていた。そこにこの段ボール。まるで自分を待っていたかのようだ。
ハードケースの旅行鞄なら、こんな心配は要らないのだけれど、ソフトカバーとなると、ビン物は心配の種となる。このときは、やっぱハードケース、いいなぁと思うのだけれど、なんだか野暮ったくって選べない(あっ、個人的な感想ですから)。
さっそくレジの女性に、もらえるか聞いてみると、笑顔とOKの言葉をいただけた。
外に出て、段ボールを折りたたみ、バッグに入れる。小さいとはいえ、さすがに箱のままで持ち歩くことはためらわれた。身なりが身なりだから、今宵のベッドの準備かと思われそうだからだ。
箱をよく見ると、重いコンビーフが入っていたものだった。頑丈そうだ。これがあるとないとじゃ大違い。きっと役立ってくれるに違いないと満足顔。