ある程度の年代の人には、懐かしいレストラン、〈ペリーズ・スモーギー〉。名前を聞いただけで、号泣してしまう人も多いことでしょう。僕もそのひとりです。残念ながら、2010年頃に閉店してしまったレストランです。
お店があったのは、クヒオ通りの〈フード・パントリー〉の近く。と、書いてしまってから、〈フード・パントリー〉も今やなくなっていることに気がつきました。まあ、とりあえず、話を進めましょうっと。
知っている人には余計なことですが、食べ放題のお店でした。食べ放題なんていうと、つまらないお店に思えてしまうのですが、なぜか気になる素敵なお店だったのです。
その理由は、ハワイっぽい(南国っぽいてことです)お店の姿にありましたが、お店の外にも伝わってくる、店内の楽しそうな雰囲気にもあったように思います。いつも大行列のお店でした。そのほとんどが、白人系の観光客だったように思います。
アメリカ人って、どこに行っても、カジュアルなお店が好きですよね。そんなお店だったのです。それでいて、いい雰囲気。
夜、2回ほど入りました。1回は家族で、もう1回はひとりで缶ビールを買って持って行きました。ちょっとひとりは寂しかったけれど、まあそれなりにゆっくりできたように思います。
さて、なぜこのお店のことを書いたのかという本題に入ります。
現在、保存している『アロハエクスプレス』(エムオン・エンタテインメント刊)様をデジタル化しているのですが、その38号(1997年3月15日発行)に、「読者アンケート集計発表」なる記事があり、「好きなレストランは?」という項目で、その第Ⅰ位に「ペリーズ・スモーギー」が選ばれていたのです。これにはビックリ! 好きだったのは私だけではなかったようで、そんな驚きと喜びでした。
そういえば、ハワイの資料(そんなのあるんです)のなかに、お店の広告があったはずだとファイルを探したら、ありました、ありました。
たぶん現地のフリーペーパーのものだと思いますが、定かではありません。時代もわかりません。
それにしても、安かったですね。おとぎの国のお話のように思えてしまいます。
懐かしい人、遠慮なく涙してください。知らない世代の人は、そんな良き時代があったんだと涙してくださいませ。