19時5分
〈ダウン・トゥ・アース〉を出発。外は、真っ暗だ。
野菜をカゴに入れた主婦状態で、また来た道を戻る。帰り道は遠い。スーパーの近くは、まだ人通りもあって、寂しくないけれど、この先が問題。
行かなかった、〈ワン・プラス・ワン〉の店の前には、〈カハイ・ストリート・キッチン〉というプレートランチ屋さんがある。初めて見るお店だけれど、『アロハストリート』148号(エムオン・エンタテインメント刊)によれば、「一流レストランの味をリーズナブルに楽しめるプレートランチ」屋さんらしい。「リーズナブル」という言葉を聞くと血が騒ぐ。いずれここも制覇しないといけないことになりそうだ。
ここは以前、〈H.k.'s〉というお弁当屋さんだったはずだ。地味な姿の店だったけれど、いつも店の前は賑わっていて、おいしいのだろうなぁと思いながら通り過ぎていた。一度、食べてみたかったのに、いつの間にか違うお店になっていた。新たなお店も、またいつなくなるかわからないから、早めに行っておいたほうがいいのだろう。
歴史とか、懐かしさとか、そんなものはどんどん吹き飛んでいくハワイ。それが地価とか家賃、税金やらが原因だったら、なんて寂しいことだろう。変わらないもの探しをしているような毎日。まるで間違い探しをしているみたいだ。