11時50分
ウィルミーア通りを歩いて登ってみるか、などと考えないうちに先を急ぐと、〈グッドウイル〉が現れる。
ここも、家に帰ってきたと思えるようなお店になっている。ドアを開けて入ると、「お帰りなさい」、という声は……さすがにかからない。見回すと、なにも変わっていない。ここも配置が変わっていないのがうれしい。
まずは、大好きなTシャツをチェック。ここでも、よいものが見つからず、出だしからがっかり。似合わないのに、アロハ・シャツもチェック。いいものがなくって、これは、ほっとする。そう、できれば買いたくないのだ。ならば見なければいいのに、あの柄とか色合いが好きで見てしまうのだ。
今まで買ったアロハ・シャツは、ほとんど妻のパッチワークの生地になっている。で、このパッチワークを見ると、過去の自分の失敗を思い出すようになってる。これが、実につらい。もしかすると、それが彼女のねらいなのかもしれない。
そして、シャツ。ここでやっと、バナナリパブリックの品を発見。6.99セントだ。この店にしては、高級品の部類に入る。グルグル回って、結局、納得のいくものはこれだけということとなった。
レジに行く前に、ここにもトイレがあるから、チェック。使用可能だったことに感謝した。こうしたお店のトイレは、なぜか使用不可となることが多いから困りものだ。
トイレは、まるで砂漠のオアシス。この辺に公共のトイレはないから、ここを逃がすと、あとは飲食店を使うしかない。だから、ここのトイレ、貴重です。